毎月第2金曜日前後には頻繁に
SQ「エスキュウ」という言葉が目や耳に飛び込んで
きます。そして、その週の株価は大きく変動するのが特徴です。今回はSQについて誠
に簡単ではございますが、解説させていただきます。
機関投資家をはじめとした大口の投資家の多くは
オプションや
先物を
現物の
株取引
と平行して行います。ちなみに、大口の投資家が株価指数の価格差を狙って利益を出
す取引手法のことを
裁定取引(アービトラージ)といいます。
ちなみに、裁定取引の実際の取引の仕組みについてですが、
日経平均株価を原資産
とする
日経225先物の場合であれば、先物の理論価格は平均株価と先物取引満期日
までの
金利と配当収入から求めることができます。
一方、現物取引と先物取引の価格差が大きくなったり小さくなったりした際に、割安な方
を買って、割高な方を売ることによって、その差益が利益となるわけです。ですので、
裁定取引は
サヤ取りとも呼ばれています。
上述した通り
先物取引や
オプション取引で裁定取引は頻繁に利用されてます。しかし、
現物取引と異なり先物やオプションは一定の期日までに決済しなければなりません。
オプションや
先物では通常は木曜日が取引最終日となります。また、当日までに決済
されず期日を向かえたポジションに関しては、翌実の金曜日の最終決済期日にて最終
決済が行われることになるわけですが、この日をSQといいます。
SQとは
スペシャル・クォーテーションの略称です。日本語では
特別清算指数といい、
毎月の第2金曜日の株価指数の各構成銘柄の各始値の合計に基づいて算出された精算
指数をさします。基本的には精算日当日のことです。
ですので、この週は大きく変動するので、大きな動きを狙って仕掛ける投資家も少なく
ありません。自信がなければポジションを閉じて静観しましょう。
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