金利の変動が株式市場に与える影響は非常に大きいです。金利が
上昇することにより、融資を受けている企業は負担が大きくなります。
特に、金利が安いことをいいことに必要以上に融資を受けてしまった
がために、これが重荷となり業績が一気に悪化する場合もあります。
また、金利が上昇することで国債の利回りが低下するため国債は大
きく売られることとなり、価格も下落することになります。
そうなると、国債を大量に保有する銀行をはじめとした金融機関の多
くが大きな損失を被ることになります。
こうした動きが株式市場全体に広がりますので、必然的に株は売られ
る傾向が強まります。そして、こうした動きを見越して先物市場では大
きく売られることとなり一気に下落します。
こうした先物市場の動きに株式市場が後追いする形で下落しますの
で、注意しなければなりません。ですので、日銀の金融政策決定会
合に対して毎回大きな注目が集まるわけです。
今現在は、世界的な金融危機によって株式市場全体が大きく低迷し
ていることから、金利水準を下げましたが、残念ながらもともとが低い
状況にあったため大きな影響はありません。
しばらくは、金利が上昇する場面が訪れそうにありませんが、数年後
に金利が再び上昇する場面では、恐らく過去に追加利下げをしそこ
なった経験から早いピッチで追加利上げを行なうかもしれません。
上述したことから、金利の変動は株式市場に大きな影響を与えるので、
金利が変動する場面ではポジションを取り直す必要があります。
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