基本的に景気が上向くとお金を使う傾向が強まりますので物が不足するため、物価が
上昇することになります。こうした傾向をインフレといいます。そして、金融当局はイン
フレ化が進むことを警戒して金利を利上げします。
利上げするとお金は銀行や郵便局などに預金する方向にシフトされるので、次第に物
が売れなくなります。物が売れなくなると供給する側は早く在庫を処分したいと考える
ので価格を大幅に値下げして売り出します。
そうすることによって物価が次第に下がります。こうした傾向をデフレといい、デフレ化
が進むということは基本的に景気が悪化している状況をさします。
基本的に株式市場は金利が上がれば売られる傾向が強まります。反対に金利が下が
れば株式市場にお金がシフトされる傾向が強まります。
ですので、株式市場のお金がシフトされ始めるということは、近い将来景気が好転する
可能性があるわけです。もっとも、それが数ヶ月先のことになるのか、数年先のことに
なるのかは誰にも分からないので予測することはできません。
好景気にあるときは比較的将来的なことを予測することはできるのですが、反対に不況
の時には数ヶ月先どうなるか分からない危険性があります。
ですので、不況時には中長期で株を保有するのが難しい状況になりますので、こうした
点をしっかりと考慮した上で株の取引を行う必要があります。
また、不況時には市場参加者(投資家)の多くが損失を避けたいという思いが強いので
過敏に反応しますので、乱高下する場面に多く遭遇することになります。
株式投資を
する上では絶好の投資機会とはいえません。
しかし、景気が回復に向かうところで上手く並にのれれば大きな利益を手にすることが
できますので、
株式市場を取り巻く環境をしっかり注視する必要があります。
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