震災の影響から輸出が大きく低迷することになったわけですが、貿易・サービス収支が
3ヵ月ぶりに赤字となり、経常黒字が7割も低下したことが明らかになりました。今後も
こうした動きが続くようですと、秋には下方修正する企業が続出するかもしれません。
「転載開始:産経新聞」
『4月の経常黒字7割減 震災による輸出減で過去最低』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110608-00000508-san-bus_all
財務省が8日発表した4月の国際収支状況(速報)によると、海外とのモノやサービス、
投資などの取引状況を示す経常収支の黒字額は前年同月比69・5%減の4056億円
となり、2カ月連続で縮小した。
4月としては比較可能な昭和60年以降で最低。東日本大震災の影響で自動車などの
輸出が減少。前月は2946億円の黒字だった貿易・サービス収支が8388億円の赤字
と3カ月ぶりに赤字に転じたことが響いた。
貿易収支は4175億円の赤字(前月は2403億円の黒字)。内訳は輸出が12・7%減
の4兆8770億円で、サプライチェーン(供給網)の寸断で生産が落ち込んだ自動車や
半導体などの輸出が減った。
輸入は原油など商品価格の高騰を背景に、12・3%増の5兆2945億円だった。
また、サービス収支は原発事故などを敬遠し、日本を訪れる外国人客数が減少したこと
から、4213億円の赤字と前月より赤字幅が拡大した。
一方、所得収支は国内投資家が海外で保有する投資信託の配当が増えたことなどから、
34・9%増の1兆3308億円の黒字となった。
また、同時に発表した5月上中旬(1~20日)の貿易統計(速報)では、輸出から輸入を
差し引いた貿易赤字は前年同月の約3・2倍の1兆534億円だった。
「転載終了:産経新聞」
不安要素があまりにも多いことから、個人投資家の投資マインドは、どんどん冷え込んで
います。金融緩和だけではどうにもならないところまで来ているようです。
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