株式のバリエーションを計る指標の一つに、EV/EBITDA倍率がございます。
このEV/EBITDA倍率、実際のM&Aの現場でも使用されることがあるそうです。
また、機関投資家も好んで使っているようです。
EV/EBITDA倍率は、その名の通り、EVをEBITDAで割って求めます。
EVやEBITDAの意味は以下の通りになります。
EV(Enterprise Value)は、日本語では企業価値といいます。
EVの算出方法は、その企業のMV(Market Value :時価総額)に
有利子負債を足し、現預金を引いて算出します。
MV = 株価 × 発行済株式数
EV = 時価総額 + 有利子負債 ー 現預金
これは何かといいますと、企業の買収額になります。
例えば、ある企業の時価総額が1000億円で、有利子負債が100億円、
現預金を300億円持っている場合、丸ごと買収するのに必要な金額は
800億円になります。
資本の理論が徹底しており、M&Aが日常茶飯事のアメリカでは、時価総額
が通貨のような役割を果たします。
時価総額の高い企業はM&Aで有利な立場になります。
また、時価総額の低い企業は買収されるリスクにさらされます。
時価総額は株価に発行株式数をかけたもので、米国企業の経営者は株価を
つねに意識するわけです。
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