チャート分析の関連書籍は多数出版されていますが、全ての相場
概況に合わせて解説されているわけではないので、当然のことな
がら今現在の相場状況には当てはまらない場合もあります。
とくに乖離率に関しては難しいです。例えば日経225銘柄で25日
移動平均線に対し、マイナス15%乖離した場合は買いと解説され
ていたとしても、今の状況では難しかったりします。
本を監修していたときは、それでもリバウンドを拾うことができたの
かもしれませんが、残念ながら、今では20%以上下げてもリバウ
ンドし無いケースも少なくない状況にあります。
乖離率を参考にして投資判断を下す場合は、できるだけ早い段階
で投資判断を下さなければなりません。
特に金融不安が広がっていることから、連日のように乱高下を繰り
返している状況下では日経225銘柄が20%以上下落した場合は
翌日は買い気配で始まり大きくリバンドするケースが多いです。
これまでであれば、マイナス乖離がでてから買いに入っても十分
間に合ったのですが、上述したようにここ最近では、株価の動き
がこれまで以上に早いので間に合いません。
こういったテクニカル指標を利用する場合は、先の動きを見込ん
だ上で利用しないと場合によっては損失機会に遭遇します。
特に売り気配で始まる可能性が高い時は、乖離率を見ても間に合
わないので、指標よりも相場の動きを重視して取引するべきです。
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