当たり前のことですが、
株式投資で儲けるには、安く買って高く売るしかありません。
この逆をやっても絶対に儲けることはできません。
もちろん、配当や株主優待などのインカムゲインで、大きく 利益を出されている方も
いらっしゃることでしょう。 しかし、上述したインカムゲインで利益を出すには、すでに
相当の運営資産をお持ちになられているからだと思います。
なので、すでにそれなりに、お金持ちで資産を防衛的に運用するのでないなら株式
投資で資産形成を計るなら、当然キャピタル ゲイン狙いになるかと思うのです。
実際に銘柄選定の際にどんな企業に投資する場合であっても、私たちは
時価総額、
もしくは企業全体の価値が上がることを切に望んでいます。もちろん実現するには
ただ闇雲に神頼み宜しくとばかりに祈ってもだめです。
実際に自分が買った価格以上の高値で、その会社を欲しがってい る存在が必要
です。 ここでちょっとクイズというか、遊びに入らせていただきます。
【問題】
銘柄選定中に下記の銘柄を見つけたとかていします。
（その他事業内容は無視します）
ＰＥＲ 12倍
ＰＢＲ 1.1倍
ＲＯＥ 9％
ＲＯＡ 7％
株主持分比率 60％
利益成長率 2％
配当利回り 2％
指標を一見すると、まずますの会社です。 もしこの銘柄を購入することを検討する
際に、どのようなことを考えますでしょうか？
おそらく、株価が落ちることがなければ配当を含めて ROEくらいの利回りが望める
かな？などと思考をめぐらせていることでしょう。
そして、もしキャピタルゲインを目的に株式投資をされてい る方であれば、最低でも
１０％以上の利回りを求めるかもしれませんね。
そして、もし熟練したバリュー投資を専門的に行っている方 なら、１５％～２０％くら
いの利回りを当然のように目指しているかもしれません。
しかし、残念ながらこの銘柄をこの水準の価格で買った上で、上述した高い利回り
を期待するとなると現実的ではないかもしれません。
例えば「役員総入れ替えを行って企業が生まれ変わる」、「企業救済目的でとてつ
もない高い値段を付ける為に大量に株を買い占めてくれる」と、いったことを ひた
すら願うことになります。これでは、全く合理的な思考とはいえません。
やはり、賢明な投資をするには、さらに詳細な分析と、 確実性が必要不可欠です。
往々にしてマーケットはとても気まぐれなので、後になって振り返ると場合によって
は、とてつもない馬鹿げた値段を付けることがあります。
しかし、だからといって、宝くじを買うかのように、こういったマーケットのきまぐれに
乗っかるような格好で投資することは難しいのでおススメできません。
企業の事業が確実に成長を続けながら拡大し、多くの人から支持を受けて行くこと
が確実に時価総額が増える道なんだと思います。
もし自分以外の新しい買い手を具体的に想像する事ができないのであれば、利益
を得ることは非常に困難になりますので、その銘柄の購入は控えるべきです。
それは、投資ではなく、賭けになってしまからです。
PR
